警告⚠現代人は実験台!アンデシュハンセン「スマホ脳」は現代人へのルポルタージュ

こんにちは、桜が咲き始めましたね。まだ2月だというのに驚きです。驚くといえばコロナのもたらしたpandemicやinfodemicによって加速したスマホ依存と社会の変容も驚きですね。スマホは生活に欠かせないものとなったであるにも関わらずit企業トップは自分の子供にスマホを与えません。その陰には精神病が増えIQが軒並みに下がってきている背景が隠れていることからライフラインとも呼べるスマホが人間の脳に及ぼす悪影響に注目が集まっています。
スマホ脳まえがきより
「デジタル化が進む今、人間は自らをどんな危険に晒しているんだろうか。 大人だけでなく子供まで巻き込んでまるで壮大な実験をしているみたいだ」
そこで今回はスマホによって集中力記憶力学力が低下し、家族が崩壊し、孤独になってゆく現代人の現状を精神科医が実体験、論文研究結果をもとにして描かれたルポルタージュ作品である
アンデシュハンセン著書 久山陽子さん訳の「スマホ脳」を紹介します。本作は直接話法を使って私たちに誤謬なくスマホの危険性とその対処法について伝えている良作となっています。アリスミックスではスマホの依存性から子供に限らず30歳頃まで続く致命的な前頭葉の発育の阻害という子供にも大人にも著しい悪影響と対処法とまとめの4章にわけて要約することで読んでみるきっかけとなれば幸いです。

どうしてスマホ依存になるのか

あなたは1日に何時間スマホを触っているでしょうか。現在では平均して大人は1日に4時間十代の若者ならし5時間をスマホに費やしています。
そんなスマホの登場によってここ10年で起きた著しい社会の変化について

スマホ脳 ページ33

当時と今の世界の根本的な違い。

1当時は50から150人程度の集団で暮らしていた。 今では地球の人口の多くが都市に暮らしている。
2当時は常に移動し、住居も簡素だったが、今は 同じ場所に何年何十年と住む
3当時は生涯出会う人間の数は200人多くて1000人程度。 出会う相手は大体自分と同じような外見だった。 今は生きている間に世界中の数百万人に出会う。
4当時、全人口の半数は十歳を迎えずに亡くなった。 今は10歳前に亡くなるのはほんの数パーセントだ。
5当時の平均寿命は30歳足らずだった。 今の世界の平均寿命は女性が75歳、男性が70歳だ。

以上のことから急速な社会の変化によるかつてない多大なストレスに現代人が晒されていることがわかります。

人間の報酬中枢を煽って 注目を集めようとするのがSNS

生き残るために感情という器官を発達させてきた人類にとってネガティブな情報、噂話、かもしれないという期待はとても重要でした。それらが満たされると脳内でドーパミンという報酬システムが作動します。SNSはその報酬システムを利用しスマホへの依存状態へと導くことで得られる広告収入を生業としています。
現代人は10分置きに不安や孤独を紛わせるために、悪い話や噂話を聞いて安心するために、もしかしたら、とついついスマホを手に取ってしまうのです。

このように、 人間の報酬中枢を煽って注目を集めようとするのSNSは広告宣伝を生業としているためより私達の注目を集めるようその手段を選ばない発展をし続けています

スマホ依存症になる人

スマホに依存する大人の傾向について

スマホ脳 ぺージ79

ヘビーユーザーに多いのはおこりっぽく攻撃的なほどの積極性に富み活動的な人、自尊心は低いが、競争心が強く、自分を強いストレスにさらしている人たち。
おっとりと。 落ち着いた人生観を持つ人は、基本的にスマホに依存していなかった。

さて、このようにスマホが脳をハッキングしドーパミンというご褒美を差し出すことでデジタルのメリーゴーランドにぐるぐると回されてしまうようになります。これはテレビという数時間とはちがって携帯できるため24時間起きます。その結果、何が失われたのでしょう。それは、マルチタスクの代表として集中力が失われました。長期記憶を作る集中が失われた結果、情報が記憶に入らず、Google脳が追い打ちをかけ、周囲に無関心になったのです。

スマホ脳の人はAIの躍進する21世紀に最も大切な人の技能になってゆく集中力が失われました。

集中力を必要とする仕事に就けない、つまりAI以下に該当します。※しかしこれには卵が先か鶏が先かのような議論があります。

子どもにも大人にも悪影響を及ぼす

次は致命的な子どもへの悪影響について紹介します。

ページ171

スウェーデンでは学齢期以上になると、各グラフの線が天井に届いて100%になる。 7歳児のほとんどがインターネットを毎日利用し、実質全員が自分のスマホを持っている。 ティーンエイジャーは1日に3時間から4時間をスマホに費やしている。睡眠、食事、学校や保育園への移動を除けば残る時間は10時間から12時間。 この時間の1/3以上を子供たちはスクリーンを見つめているのです。英国では子供とティーンエイジャーは毎日6時間版スマホタブレット、パソコンテレビを見ていて、アメリカのティーンエイジャーは毎日9時間はインターネットをしています。

脳が発達し、学習をする段階の少年少女たちの時間の1/3以上がただスマホのスクリーンに費やされています。
この時少年少女の脳内では何が起きているのでしょうか。
前頭葉が未発達である少年少女たちはスマホの依存性への衝動に歯止めをかけることが難しいのです。25歳から30歳になるまで完全には発達しません。
したがって、スマホのスクリーンを眺めている子供たちは人間の報酬系を活性化させ、注目を引く端末をただ眺めると言う衝動にただ従っているだけで何も成長していないなのです。

前頭葉の重要性

前頭葉はなぜ成熟するのが一番遅いのでしょうか。

ページ179 前頭葉の重要性と、

最後に成熟するのかについて。

前頭葉は社会的な協調にも重要で、人間のそれは非常に複雑だ。 電子経験を重ねるのに何十年もかかる。 しょうきの訓練が必要な部分が最後に成熟する。

上記のことから重要な役割を担っていることがわかります。現在のように人に実際に会わずにスクリーン上での社交が大半になると、前頭葉が必要としている社会的技能の訓練ができなくなりますます前頭葉は退化し、集中力は損なわれます。

スマホタブレット端末より紙が良い

スマホやタブレット端末の発育阻害への言及

ページ178

米国の小児科医のグループもラーゲルクランツと同じ主張をしている。

小児科医の専門誌も普通に遊ぶ代わりにタブレット端末やスマホを長時間使っている子供は後々算数や理論科目を学ぶために必要な運動技能を習得できないと警告している

衝動をコントロールする能力を発達させ、何かに注目を定めて社会的に機能するためには遊びが必要だ。

学校でスマホを持ちいつもいじっている子供より スマホを持たない子供の方が知能が高く、記憶力もよく学力が高いと言う。研究結果が出ていますと出ています。

 

紙の教材の劇的な効果

スマホ脳 183ぺージ

紙の書籍で読んだグループのほうが内容をよく覚えていた。

特によく覚えていたのは話の中でどういう順番で出来事が起こったかだった。

考えられる説明としては、動画デジタル端末のメールやチャット更新情報などがくれるドーパミンの報酬に慣れきってしまっているからというものだ。 脳が文章に集中するよりも報酬がないことを無視するのに、貴重な処理能力を費やしてしまい、結果として学びが悪くなるのだろう。

タブレット端末読書では内容をよく覚えられず、物語の重要な構成要素の一つである物事の起きる順番すら把握ができません。これは

果たして読んだと言えるのでしょうか!?

ロラン・バルトは「文学の記号学」の中で人類にとって最も大切なのは「言語活動」と述べており「テキスト」こそが光だとしています。これはジャレドダイアモンド著書の「銃、病原菌、鉄」の大躍進によって得られた発話こそが人類の最も重要な器官であり「発話は人間の創造性を担っている」と一致します。

現在のコロナpandemic・infodemicのマスクの着用は子供から大人を含めて前頭葉の発達の阻害に拍車をかけています。

現在は社会全体でマスクとスマホの実験をやっているようなものです。

対処法

解決法としてはスマホを使う時間を制限し体を動かすことが重要です。

まとめ

以上のことからスマホはマスクと同じで子供も大人も前頭葉の発育や機能を阻害します。前頭葉の発達は30歳頃まで続き、さらに老齢になっても痴呆症の予防のためにも重要です。前頭葉の発達の阻害は人間の創造性の源と言える言語(テキスト)活動をも阻害します。

スマホ脳にはより詳しくその対抗策、解決法も載っていますのでぜひご一読をしてみてくださいね。

参考文献

ロラン・バルト「文学の記号学」
ジャレドダイアモンド「銃、病原菌、鉄」
アンデシュ・ハンセン「スマホ脳」