こんにちは。今回は色の塗り方のコツをご紹介します。色の塗り方は「見え方」と関わっています。光の方向や人の視覚の特性をつかんで立体描写に役立てていきましょう。
光の当たっている位置と見え方
上の図はどちらも同じ球ですが、光の当たっている位置が違うだけですが、見え方が大きく違っていませんか?ここが注意すべきポイントです。
Aは上から光が当たっているので自然な球状に見えています。これは日常の光は常に上から射しているので人は上からの光を前提として見ているからです。
Bは下から光が当たっているので凹んで見えます。これは下から光が当たっている不自然な状況を脳は認識しにくいので、凹みに上からの光の反射が移りこんでいると捉えてしまうのです。
しかし下からの光といった不自然なライティングを表現する必要がイラスト作成には決して少なからず求められます。それではこの不自然な光を描くにはどのような工夫をしたら良いのでしょうか。
不自然な光を描くコツ
こちらは先ほどのBの背景を暗くした図です。こうすると球がグッと手前に出て認識できるようになりました。これを更に強調します。
ライトを描く
先ほどの図に光の方向性を加えました。こうする事でよりはっきりと立体感を強調させる事ができます。
光のグラデーションを覚えてどんな形にも応用させる
左から円筒、円錐、球の光のグラデーションです。
右から光が当たって明るくなりじょじょに暗くなっていきます。一番端には反射光を入れます。これが基本の立体塗りのグラデーションになります。では、このグラデーションを応用していきましょう。
応用編・猫を描く
それではこのグラデーションを応用してみましょう。
この円錐の上の部分を切り取って複製して二つに増やします。
球にペタッとはりつけましょう。
顔を描くと猫に出来上がりです。
このように基本の光のグラデーションを覚えてしまえば簡単に立体表現ができます。